収入・給与・所得・手取り 全部金額は違います。。
今日は会計事務所に入って
自分自身が知っていたつもりで、何も知らなかったことを書いてみます。
今回は、
タイトルにもあるように、
「収入」と「給与」と「所得」と「手取り」
の、違いについてです。
実はこれ全部金額が違うんです。
この違いが説明できる人ってあまりいないのが実感としてあります。
だって学校でも学ばないし、誰も教えてくれないし、
ネットの情報もものすごく分かりづらく書いてあります。
そりゃ読む気にもならないし、人それぞれ家族構成や環境も違うので、自分に何が使えるのか、どう使えるのか分からない。。ですよね
ということもあり、
まずは、お金の言葉の違いからなるべく分かりやすく
書いてみようと思います。
まず「収入」についてです。
これは、給与だけではなく、全ての収入になります。
会社員として一つの会社から得る以外の収入って何かというと、
・投資
・物件からの不動産所得
・家が農家で収入
・(実はパチンコ等のギャンブルで得た金額も含まれます)
細かいところまでいうと
・銀行に預けている数円の利息も収入に含まれます。
(※銀行に預けている利息は受け取る時点で所得税を引かれた金額が通帳に入ってきているので、申告などは不要)
などなど、とにかくお金が入ってくること全てを「収入」と言います。
次に、「給与」です
これは、数ある色々な収入の中から、
職場から労働の対価としてお金を受け取っている金額になります。
様々な種類のある収入の中の「給与」というイメージです。
一般的にこの給与=収入のすべてとなる人が多いです。
そして「所得」
これがよく聞くけど、あまり言葉の意味が知られていないのが所得です。
自分も事務所に入るまではよくわかっていなかったです。
「所得」=「給与」ー「給与所得控除」になります。
ここで新たに、「給与所得控除」という言葉が出てきます。。。
この「給与所得控除」は、いわゆる「経費」のイメージです。
え、サラリーマンでも「経費」あるの?と思われるかもしれませんが、
なじみがないだけで、あるんです。
(例:給与収入が年間3,000,000円の人は270,000円が経費の扱いとして計算されます)
計算の仕方などは、「給与所得控除 計算」で調べてみてください
よく社長さんのイメージで「経費にするから領収書切っといて」というのをよく聞きますが、これってこの所得を減らす為にしているんです。
なぜ、所得を減らすのか。
それはこの「所得」に対して、「社会保険」「厚生年金」など様々な税金がかかってくるからです。
※勘違いされやすいですが
収入・給与に対して税金はかかりません
そして、「手取り」と「所得」は違います
給与収入ー給与所得控除=所得
です。
そして、この所得から
さらに、「所得控除」というものが新たに出てきます。
つまり
所得−所得控除=手取り
になります。
この所得控除とはなにか。というと
簡単に言うと、
年末調整でよくわからない紙に書くやつも
この所得控除の為に書いているんです。
・基礎控除(日本国民全員受けているもの)
・配偶者控除
・配偶者特別控除
・扶養控除
・寡婦(夫)控除(シングルマザー・ファザーの家庭)
・勤労学生控除
・障害者控除
・地震保険控除
・生命保険控除
・社会保険控除
・医療費控除
・寄付金控除(ふるさと納税)
・小規模企業共済等掛け金制度(ideco等)
・雑損控除(震災等により家が壊れた、現金を盗まれた等)
各、説明はしませんが、
国として、この制度の中で働く中で、
最低限どういうものがあるのか、
知識として知っておくことはとても大切だな、と日々実感しています。
会計事務所に入るまで自分自身も「コウジョ?????」の状態でした。
そして、
所得控除も差し引かれて手元に残る金額が「手取り」になります。
まとめ
「収入」の種類の中の1つとして「給与」という稼ぎ方がある。
給与−給与所得控除=「所得」
「所得」−所得控除=年間の「手取り」
になります。
最後に
ただ「お金を増やしたい」といっても、
そのお金はなんのお金なのか
・基本的に「所得控除」を増やすこと=手取を増やす事になります。
そして、
・月ベースで手取を気にするよりも、
年間ベースで考えてみては如何でしょう。
会社員でも、いわゆる節税対策はあります
すぐに「収入」を増やそうとするよりも、大切なのは最後に残る「手取り」のお金のはずです。
要は最後に手元に残るお金を増やしたい!はずです。「収入」を増やしたいのではないはずです。
まずは現状把握をしっかりとおこない、
出来る「所得控除」を調べてみては如何でしょうか。
たくさんの人の「やってみたい」を「実現」させたい!!
そんな想いでブログを更新しています!
それではまた!