新規事業をする人と何を話すの??
現在、僕の働く税理士事務所では新規事業をやりたい!という方からの問い合わせが週1回程度、お問い合わせがあります。
その時いったいどんな流れで税理士事務所がいったい何をしてくれるのか、という事について書いていきたいと思います。
・お問い合わせ対応
お問い合わせの半数は電話によるものが多いです。(残りはメールか人からの紹介など)
この新規事業に対する電話対応では、実際にお会いしてからでないとわからない事ばかりなので、電話での提案やアドバイスは基本的に一切しません。
電話越しだと無駄な誤解や勘違いが起こりやすいからです。
電話対応で確認することは、
氏名、現在のお仕事内容、やりたい事業内容、困っている内容。
だいたいこの程度で内容もざっくりしか聞きません、あとはいつ事務所にこれますか?と、その場で面談日を決めてしまいます。
・事務所での面談
事務所にお越し頂くお客様の要望はさまざまです。
・〇〇をしたいけど準備をどうしたらいいかわからない。
・これからしたいA事業かB事業かどちらがいいかわからない。
・新規事業の準備は揃ったから、お金の借り入れ(創業融資)を受けたい※詳細は書きません。
などなど、業種や目的によって人それぞれまったく同じ相談内容はありません。
ここで僕自身が面談で会話の中で意識して聞いていることは、いったい何を困っているのか、どうしていきたいかということです。
これから、お店をやりたい!という要望に対しても、すぐにお店をオープンしましょう!とはなりません。(実際はお店をオープンさせるだけならそこまで難しくありません。)
面談において行っているのは、「なぜ始めるのか」、オープンしたあと「今後、自分はどうなりたいのか」ということを明確化してもらいます。ここがぼんやりしているとお店をオープンさせても長続きはしないでしょう。
お金を稼ぐために起業したい!起業して周りを見返したい!という方も多くいると思います。決して悪い動機と思いませんが、どうして、お金が必要なのか、お金を稼いだ後にどうなりたいのか、という事を明確化させる事が大切だと思っています。
面談をしていて、目的や理想の明確化について、そんなこと分からない!考えた事なかった!という方も多くいます。
面談の中で、自分自身の目的が明確化した上で
・A事業かB事業か悩んでいたけど、C事業にする!
・自分で事業を立ち上げようと思ったけど、やっぱり独立せずに今のまま会社員として働いていく方がいい!などなど、
事務所に来る前と来た後でまったく違う意見になる事もあります。
僕が面談を通して大事だと思っているのは、
「新規事業をさせる事」ではなく「その人にとってのなりたい」の手助けになることだと思っています。
そこを踏まえたうえで、初めてオープンさせましょう!という流れになります。
結果として、事務所の売上に繋がらなくても、僕自身はこれでいいと思っています。
事務所の売上の為に、とにかく事業を立ち上げさせろ!という方針の事務所だったら、僕は今の事務所をやめると思います(笑)
新規事業をする人と話す内容については、相手の相談に乗る事はもちろんですが
どんな会話をしているのか?こちらから何を話しているのか?、というよりもなにより、「本人にその事業に対し向き合ってもらう」そのための指針を面談を通して作っている、といったところでしょう。
たくさんの方の「やってみたい」を「実現」させたい!!
そんな想いでブログを更新していきます!
それではまた!